執筆・医学監修:今西宏明(いまにしクリニック院長・医学博士)
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腹痛に発熱や黄疸を伴う場合は、早めに受診を
右上腹部やみぞおちの痛みに、発熱・悪寒、白目や皮膚が黄色くなる黄疸を伴う場合は、胆のうや胆管の炎症などが疑われます。症状がすべてそろうのを待たず、その日のうちに医療機関へ相談してください。
胆石がある方の腹痛でも、原因が胆石とは限りません。痛む場所や食後というタイミングだけで判断せず、診察を受けてください。
胆のうの石と胆管の石は、対応が異なります
胆汁を一時的にためる胆のうにできた石を胆のう結石、胆汁の通り道にある石を胆管結石と呼びます。胆石という同じ呼び名でも、石の場所によって検査や治療の進め方が変わります。
症状のない胆のう結石は経過観察になることがあります。一方、胆管結石では胆管炎や膵炎につながることがあり、症状が乏しくても専門的な評価が必要です。
腹部エコーと採血で状態を確認します
当院では腹部エコーで胆のうの石や壁の変化、胆管の広がりなどを確認し、採血結果や症状と合わせて判断します。過去の検査結果がある場合はご持参ください。
腹部エコーで胆管全体やすい臓が十分に見えないこともあります。詳しい評価のためCT・MRIなどが必要な場合は、対応する医療機関へご紹介します。エコーで石が見えないことだけで胆管結石を否定できるとは限りません。
経過観察か、専門治療かを考える
症状のない胆のう結石では、画像の所見や持病も踏まえて経過観察の可否を判断します。症状がある場合や、胆のうに気になる所見がある場合などは、手術を含めた治療について専門医療機関での相談につなぎます。
胆管結石では、専門施設で内視鏡による石の除去などが検討されます。胆石の治療に用いる内視鏡処置と、当院の経鼻胃内視鏡は別のものです。当院では初期評価と適切な紹介を行います。
肝胆膵・外科の経験を、紹介の判断にも生かす
院長は肝胆膵外科・移植外科などで診療経験を積んでいます。現在の地域の外来診療では、胆のうだけでなく肝臓・胆管・すい臓や全身の状態を踏まえ、専門医療につなぐ必要性を検討します。
大きな手術や入院治療を当院で行うという意味ではありません。検査結果と症状を分かりやすく説明し、必要な場合は専門医療機関へご紹介します。
受診・エコー予約について
症状が落ち着いている方も、健診で胆石を指摘されたら結果をお持ちになってご相談ください。当院の腹部エコーは予約制です。緊急の場合には当日実施することもあります。
食事や飲水・服薬は検査予約時の案内に従ってください。痛みや発熱などがある場合は、絶食できていないことを理由に受診を遅らせないでください。
OUR APPROACH
外科・肝胆膵診療の経験を、
身近な相談に生かす。
院長の今西宏明は、東京大学の肝胆膵外科・人工臓器移植外科、ミシガン大学の移植外科などで経験を積んできました。現在は横須賀の地域医療の中で、症状や全身状態を踏まえた初期評価にその経験を生かしています。
必要な検査を選び、専門治療や入院での対応が必要と判断した場合には、専門医療機関へつなぎます。
院長の経歴・診療方針
よくあるご質問
痛くない胆石も、すぐに手術が必要ですか?
すべての胆石にすぐ手術が必要なわけではありません。胆のうの石か胆管の石か、画像所見、持病などによって方針が異なります。検査結果をご持参ください。
胃カメラで胆石を取れますか?
当院の経鼻胃内視鏡は食道・胃・十二指腸を観察する検査で、胆管の石を除去する処置とは異なります。石の除去や手術が必要な場合は専門医療機関へご紹介します。
エコーを予約するまで腹痛を待ってよいですか?
痛みが続く、発熱・悪寒・黄疸がある場合は、予約日を待たず医療機関へ相談してください。激しい痛みや意識の異常がある場合は119番へ連絡してください。
参考資料
一般的な医学情報の参考資料です。個別の診断や検査方法は、診察のうえで判断します。
